稲庭うどんの賞味期限③
今日は稲庭うどんの賞味期限についての第3回目となります。
連載の記事になりますので、「まだ」という方は①②もご覧ください。
乾めんは保存食として重宝なのですが、若い方からは敬遠されがちです。
「パスタは茹でるけれど、おうどんはちょっとね…」という声、耳にします。
でも、稲庭うどんは茹で時間がたったの3分。
保存性に優れているばかりではなく、パスタよりずっと早く茹で上がり、ヘルシーにお召し上がりいただけるんですよ。
さて、その乾麺の保存期間である「賞味期限」はどのようにして決められているのかご存知ですか。
実は、各製造メーカーに任されています。
自社商品は3年以上美味しく食べることができます、となれば3年で設定しても良いですし、2年以上経過すると食味が劣るとなれば1年半で設定する場合もあります。
では、この基準は何かと言いますと「官能検査」という試食を行って決めています。
当店では定期的に官能検査を行っております。
検査項目は、調理前の「色・外観・匂い」と調理後の「味・食感・匂い」。
実際に3年前の製造と作りたての乾麺をそれぞれ官能検査にかけてみました。
今回の検査対象は、平成30年(2018年)製造ですので3年物です。
調理前の乾麺で比べてみました。
小麦の香りが若干薄くなっている感じと色が白っぽく変化していますが、劣化というほどではありません。
次に調理して比べてみました。
やはり小麦の香りは若干薄くなっていますが、コシの強さは変わらず麺のツヤも良く美味しくいただきました。
このことから、賞味期限が過ぎても品質が極端に劣化することはなく召し上がっていただいてもまったく問題はありません。
ただし、保管する場所(室温・湿度・臭気物)にはご注意ください。
また、召し上がるかどうかはあくまでも【個人の判断で】ということになります。