男鹿で男鹿ブリコ
ご覧ください、こちらのハタハタ。
雷が響く荒れた冬に獲れるとされるハタハタですが、今年はどうしたことか季節を迎えても接岸せず、半ば諦めていました。
上段がメスで下段がオス。
獲れたとしても1~2年魚で小型との情報が事前にありましたが、届いてみると20㎝を超える大型がぎっしり詰まっていました。
沖で獲れるハタハタも美味しいのですが、産卵のため接岸したハタハタのブリコはトロリとした粘りがあるのが特徴です。
あまりの粘り気に、喉に詰まりそうになります。
民謡「秋田音頭」で秋田名物「男鹿で男鹿ブリコ」と唄われるのも納得です。
特定の時期にだけ楽しめるこのブリコの味わいは秋田県民にとって、冬の御馳走。
オスはどうしたか、と申しますと。
内臓を取り出し塩水に漬けた後、一夜干しにしました。
これまでは麹や米で漬けていたのですが、知人より「一夜干し」が美味しいと教えてもらい塩分や干し加減を何度か試して本番を迎えました。
ざっと100匹は干してあるでしょうか。
冷凍保存して、冬の貴重な保存食とします。